ゆるふわフラペチーノ

いっちゃんのブログです

Rhizomatiksのワークショップに参加して学んだこと

私は2015年8月17日から19日にかけて行われたRhizomatiks Research Summer Workshop 2015に参加しました。そこで学んだことを共有してRhizomatiksのようになりたい、惜しくも参加できなかった人たちと、高め合うことができればという思いがあり3日間のレポートをかきました。だらだらと書いてしまったので更にまとめました。

 三日間で学んだこと

  • 基礎力の大切さ
  • 演出は引き算
  • 演出で重要なのは最初の印象に還ること
  • チームワーク
  • 先行研究のサーベイ
  • RhizomatiksはoFとMaxを確実に使いこなす

 

基礎力の大切さ

先日、NHKの取材でテクノロジーの魅力とは何ですかと聞かれました。あまりうまく言葉にできなかったのですが、テクノロジーの魅力、それはテクノロジーを扱う側に委ねられる点にあると思う。Rhizomatiksの機材や技術を学んだとしてもRhizomatiksのように面白くなるとは限りません。しかし技術や基礎を知らなければ、Rhizomatiksのようなことはできません。1日目ではRhizomatiksの機材と技術を学びました。こういった技術があるからこうしてみればいいんじゃないか?という視点でアイディアが出せ、アイディアの幅が増えると思います。まあ、機材に関してはモノがなければ出来ませんがその基礎を学ぶことでモノの見方が変わります。そしてその基礎は情報学だけでなく物理学や化学などにも発展したほうがいいのだと思いました。例えば、1日目で習った再帰性反射材などのような知識はもともとは物理や化学の知見があったからこそだと感じます。

 

演出は引き算

演出において重要なのは何を見せたい、もとい魅せたいのかです。あれもこれもと欲張ってしまうと観客は目が散って本当に魅せたいものが見せれなくなります。ダンサーを魅せたいのに横で他のモノが大きな動きがしているとダンサーより他のモノに目がいってしまいます。本当に魅せたいものは何なのか、それを考慮して排除していくことでより洗練された演出が行えます。


演出で重要なのは最初の印象に還ること

私たちは課題曲に対して演出を行いました。演出を行う上で何度も課題曲を聞くことになるのですが、その間で演出に迷いが生じることがあります。その時すべきなのは最初の印象に戻ることです。最初の印象は一番純粋です。何度も聞いているとどんなにかっこいい曲でも辛くなります。冗談ではないです。私は3日目終了してから聞こえてくる音がその日の課題曲のように聞こえたり、何も音がしてないのに幻聴が聞こえたりしました。そこまで聞いていると曲に対しての印象が大きく変わってしまっている可能性が十分あります。そんな精神状態でまともな判断ができる訳ありません!!!もし既存の曲だとしても観客は今までに何度も聞いているかもしれませんがその日に死ぬほど聞きまくっているわけではありません。一番最初に聞いた印象は純粋な曲の印象なので大切にしましょう。


チームワーク

メンバーとイメージの共有ができていないと多分大変なことになってました。というのも「演出は引き算」なのに演出が衝突したら目も当てられなかったと思います。途中、何度も相談してイメージをすり合わせていくことでいい作品ができるのだと思います。

 

先行研究のサーベイ

面白いことをしようとしてもそれが過去にやったことと同じならばそれはただのパクリです。どこかに差をだしたり、それ以上に応用することできてやっと意味があるものになります。ただ、「アイディア出して、作りました」をしても「これもうあるよ」なんてことがおきたら目も当てられないです。先行研究をサーベイする(調べる)ことでそういったことが起きないようにすることができます。ただこういった研究を調べるのも楽しいですよ。

matome.naver.jp


RhizomatiksはoFとMaxを確実に使いこなす

これは言葉通りです。openFrameworksとMaxを使いこなせなければRhizomatiksじゃない!ぐらいかもしれません。ライブコーディングをみて痛切に感じました。RhizomatiksにあこがれているんだったらopenFrameworksぐらいなら敷居も低いのでやるべきだと思います。楽しいですよ!!!

 

 

最後に

3日間で行ってきたことは非常に凄いことです。その中に参加できた私は本当に幸運の持ち主だと思います。この経験を活かしてRhizomatiksのような作品を作ることができればいいと思っていますし、この記事を読んでくれた皆さんにも知識を共有して高め合えることができればいいと思ってます。