Rhizomatiksのワークショップに参加した話 Day 3(/3Days)「演出しよう」
先日8月17日から19日にかけて行われたRhizomatiks Research Summer Workshop 2015に参加してきました。その内容のレポートを書いていきます。こちらはそのPart3です。まだの人はこちらを先に御覧ください。
Rhizomatiksのワークショップに参加した話 1/3 - ichgw’s blog
Day 3の要約
RhizomatiksResearchのサポートで演出しよう!
今回のワークショップでのハイライトを自動生成するプログラムはDay 3ではスマホでRhizomatiksのWi-Fiを使用して指定のWebページを開きLIKEボタンを表示LIKEボタンをおしたタイミングがハイライトになる!という仕組みです。
結果としては演出ばかりだったのでLikeボタンをなかなか押すタイミングがなかったのでうーんって感じだったみたい。僕はめっちゃ押してました。
Day 3ではDay2使用した曲のlongバージョン(前のでもOK)を使って演出を考えていきます。Rhizomatiks側でメンバーを編成して5人一組で演出を行っていきます。やるからにはもう一組に負けないような演出を!!という意気込みで行いました。
僕達のメンバーは
僕(高校は情報科)
マイクロメートルさん(独学でoFとかめちゃくちゃ使いこなしてる)
すりみさん(美術、芸術を学んでいる)
奥さん(剣道の部活に入ってる)
そしてダンサー担当の
うたさん(舞台芸術を学んでいる)
という濃いメンバーです!いまさらながらこんなにもいろんな人が集まるRhizomatiksResearchのワークショップすごい…。
僭越ながら私がリーダーとなりました。(立候補しました)
新たなlongバージョンの曲を聴きこんでこんなイメージだよね。を出しあう。最初のイメージだとお天気雨っぽいなーとか純粋な感じした!とか出し合いました。最初は人見知りをみんなで発揮してたかもしれないけど徐々に打ち解け合ってイメージの共有がドンドンできました。そしてテーマは水がいいね!ということで「水」というテーマに演出を行うことにしました。
そして水をどのように演出するかを考えました。映像で雨をだしたりダンサーの腕からパーティクル出したりできたらいいね。とかダンサーとロボットアームを主役にして掛け合いをしようとか。色々なアイディアが出てきました。
最終的に「雨の映像」「波紋の映像」「ロボットアーム」「LED」「ダンサー」で水の表現に挑むことにしました。そして担当に分かれて演出を行っていきます。
LED担当はableton liveで打ち込みとmaxで色味を変化。
ロボットアーム担当は動きのティーチングとダンサーとの動きの調整。
映像担当はopenFrameworksとmaxで映像の内容や量。
ダンサーは振り付けと振りを覚える。
このようなことを5人で分かれて行いました。私は奥さんと二人で映像で演出を行いました。途中、どんな感じかを報告相談してどこを引いて何を目立たせるかなどを入念に思案しました。
ところでもう一つのグループは
「LED」「映像」「ドローン」「ダンサー」でテーマは「シャドウ(影)」で演出を行なっていました。ドローンは飛ばしたら飛ばしっぱなしになってしまうのでうまくダンサーとドローンをどう引き立たせるかで苦労したそうです。
ちょっと時間を遡って、お昼ではチームmizu*1の人たちとご飯を食べながら、あえて日常のことを話しました。普段何をしているのか、とかなぜ応募したのか(圧倒的”PerfumeからRhizomatiksを知る”率で肩身若干狭めだった)、好きな音楽(圧倒的”Perfumeとサカナクション”率で肩身若干狭めだった)とかを話し合いました。サカナクションもPerfumeも様々ある聞く曲の中でちょっと聞く程度なので超ファンです!!とかは流石に言えなかった。
みんな別々の道からRhizomatiksReserchSummer workshopに参加してるのがRhizomatiksの凄さを物語っていると感じるばかりだった。
ここでもう一度演出の話に戻って演出の中身について。
映像での演出
私と奥さんで担当しました。映像は2段構成(上段映像、下段映像)にして下段映像での演出は一番水を象徴しています。波紋と雨をそのまま表現することで水を演出しました。上段映像での演出はダンサーの位置を読み取ってダンサーの手からパーティクルをだすという演出。若干、「水芸」が入っている感じです。
下段映像である雨と波紋はopenFrameworksのaddonであるofxOSC、ofxBox2d等とmaxとかで出来てます。
上段映像でのパーティクルもほとんどそんな感じだと思います。ダンサーの位置情報も多分ofxOSCとかで送ってたんだと思う。
ダンサーの振り付け
モダンダンスと呼ばれるダンスを習っているうたさんがMIKIKO先生指導のもと振りを考えました。すごい経験になったんじゃないでしょうか。MIKIKO先生の大のファンだそうです。ダンスはロボットアームと心がつながってるかのような息のあった動きをします。
LEDでの演出
硬水感とか色のモチーフをLEDで演出してくれたのはマイクロメートルさん。導入から最後の締めまでが決まったのもLEDのおかげだと思います。LEDは色相、明度などをMaxで、タイミングをAbletonLiveで打ち込んでいます。
ロボットアームでの演出
ダンサーとの掛け合いがめちゃくちゃかっこいいのがロボットアームです。演出を行なったのはすりみさん。途中ロボットアームから出るレーザーがダンサーを包み込む演出にRhizomatiksさんもおおぉってなってました。ティーチング等の仕方はロボットアームに付属するソフトウェアに依存します。産業用ロボットの取り扱いには資格かなんかが必要なので実際に経験するとなると難しいと思うけど。
そんなこんなで演出を終えました!!そして発表!!合わさった時の感動は言葉にできない経験です。自分で言うのもあれですが音と演出が見事に合っててすごいいい…。でも若干の修正をしたい…ということもう一度チャンスをいただけました!
しかし、ここで奥さんが帰りの時間…。先に講評と最後のあいさつをしました。
まずワークショップに参加した人たち一人ひとりの感想。僕は若干ここで泣きかけてました。声が震えてたと思います。何を言ったかは覚えていない模様。終始撮影していた望月さんカメラとディレクションズのカメラには写っているのでしょうが…。いや、別に見たくないです…。
MIKIKO先生とRhizomatiksResearchの方々からもありがたい言葉を頂きました。若い人のインスピレーションはすごい。的なことを言ってたかもしれない(し言ってないかもしれない)
そして集合写真を撮影し奥さんは退出。固い握手をかわしました。
その後、修正を加えもう一度発表。最後の最後。奥さんの担当をRhizomatiksResearchさん側でやっていただきました。ほんとに良かった。なんとも言えない充足感。このワークショップに参加できて、このチームには入れて本当に良かったと思いました。
そしてなんとRhizomatiksさんたちがピザを注文してくれて打ち上げをしました。ここでRhizomatiksさんに直接質問したり出来ました。最高の時間。そして尊敬する真鍋さんと石橋さんと挟まれて写真をとるというお願いをして見事とれました。嬉しい。横に並んで撮ったからには私もRhizomatiks並の能力を手にしないとな。と後々思いました。
顔がもう色んな感情であれですけど一生の宝ものです。
思う所あると思いますが解散しましょうという真鍋さんの言葉でこのワークショップは終わりました。
三日間の感想
本当に最高の3日間でした。参加志望理由にも書いたのですここで学んだことを必ず活かして作品作りをしていきたいです。本当にありがとうございました。この3日間に生きれて、Rhizomatiksの技術力に触れれて、チームmizuにいれて、本当に幸せです!!
*1:後に決まった